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片岡家のクスノキ

沖新田を歩いていると農家住宅の中に大きな木が見える。『片岡家のクスノキ』と呼ばれる巨大なクスノキだ。樹齢は200年近く、高さ16m以上。大きな幹、新緑の季節には数えきれないほどの葉が生い茂り、花をつける。秋、冬を越して3月から6月にかけて葉が落ちる…。

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『岡山市の保存樹』にも指定されているこの木は操南学区の『シンボル』的存在だ。ルーツはこの家の初代片岡氏が隣の住民からクスノキの苗木をもらい自分の家の

倉の前に植えたのが始まり。それからクスノキはみるみる大きく成長し現在も生き続けている。

なぜ倉の傍にクスノキを植えたのだろうか?現在の片岡家のご主人にお聞きすると『当時から倉の中には大切なものを保管していたのです。それらが火事で焼失してしまうことを恐れた。調べてみて分かったのですがクスノキは『火の神様』の化身であるという言い伝えもあるそうです。火事から家を守ってもらいたい。そんな先祖の思いもあったのだろうと思います。』

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現在も成長し続けているクスノキを管理するのはイイことばかりではない。地に張った根は家の基礎や延べ石を持ち上げる。台風の際は揺れた枝が屋根の瓦を落としてしまったりと片岡氏はクスノキの維持管理に負担も抱えておられる。

しかし、代々守り続けてきたクスノキを先祖同様、守り続けている。

手を入れてやると木は元気になるそうだ。これは木が生きている何よりの証拠。

クスノキは『ニオイ』が強いことから虫がつかない。木にとって害虫は天敵。自らを防衛する習性があるようだ。

片岡氏『このクスノキは家の宝だと思っています。確かに管理するには負担も大きいですが家を守ってくれていると感じる。子供の頃からこの木を見て育った。変わらない風景は地域の宝でもあると思っています。』

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木には神が宿っているという。眼に見えないがこのクスノキにも神様が宿っていて、200年もの歳月をこの地で沖新田の時代の変遷を見守り続けてきたことだろう。

現在も通学する小学生、中学生。そして住民達が行き来する際にこの木を見上げる。

 

 

 

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