ゆうらぼ

女性デュオによる陶芸工房 ゆうらぼ

 産業道路より東に入った住宅街。一見普通の住宅と思いきや、何と陶芸工房がひっそりとたたずんでいる。そこが陶芸工房ゆうらぼである。2000年よりこの地で創作活動を開始した。ゆうらぼで創作される作品は、伝統工芸でも民芸でもない、ジャンル的には
『クラフト』に分類されるそうだ。特徴は「軽やか」「現代風」「和洋どちらのテイストにもマッチする」点だそうだ。

ゆうらぼでは『お好み焼き』。と呼んでいるそうだが、伝統工芸のような敷居の高さもなく、身近に感じてもらえる独特の陶芸作品が工房で生み出され続けているのだ。

このユニークな工房、一体どんな方がやっておられるのだろうか。

 ゆうらぼの陶芸家は女性二人。『千田稚子さん』と『三宅史家さん』だ。お二人は大学時代の同級生。共に教職員(美術)を目指す課程を専攻しておられた。当時から陶芸の魅力に惹かれ、陶芸関連の授業にもぐりこんでいたそうである。卒業後はそれぞれ就職し違う道を歩んでいた。再び二人の道が交わるのは卒業後4年経った頃、千田さんが事情により自宅で出来る仕事を模索し始めたことがきっかけだ。

『陶芸』。千田さんが選択した道はやはり大学時代魅了された世界だった。しかし、スキルや経験も浅い陶芸。そこで三宅さんに声をかけた。三宅さんは卒業後も自費でろくろを買って趣味で陶芸を続けていたからだ。かくして『ゆうらぼ』は二人の道が交わることでスタートすることになる。

ゆうらぼで創り出される魅力的な作品たち

 工房で作られる陶芸作品は女性二人がそれぞれの持ち味を活かした作品に仕上がっているのが特徴だ。
男性にはない女性ならではの視点とフィーリングで作品が形作られるため女性のお客様に受け入れやすいものばかりだ。
1つ1つ時間をかけて丁寧に手作りされているので造り手の個性や作家性が引き出されやすい。

メインは『食器』。他にも『花器』(花を生ける器)、コップや湯呑などさまざまな種類がある。
<写真右端 ●ヒビの模様(貫入)の湯のみとポット 三宅氏作>

二人の作品にもそれぞれの個性が表れる

 千田さんと三宅さんの作品にもそれぞれ個性がある。

 千田さんの作品は、ご自身が『料理』が大好きだということから、料理が盛り付けられた時美しく、おいしそうに見えるような器を常にイメージしながら作られている。色合いも料理が映えるように白・無地などが多い。
さらに『余白』が千田さんの作品のキーワードだ。
料理を盛り付ける時、器に生まれる『余白』この割合がとても重要になってくるらしい。ユーザーには、『器を見て、どんな料理を添えようかな?とか想像を膨らませながら楽しく作品をチョイスして欲しい』と語る千田さん。

一方三宅さんの作品は学生時代、油絵が専攻だったことからだろう、色づかい、絵柄などが特徴である。
決して派手な装飾でないが、趣のある色を使った作品演出がなされてる。
食器だけでなく、花を生けるのも好きだという三宅さんならではのお花が美しく映えるような『花器』類も特徴だ。
『ユーザーの方に生活の中で気軽に使っていただきたい。自分のライフスタイルに合わせて自由に器を楽しんで欲しい』と三宅さん。
<写真> 左端●白いポットと小鉢 千田氏作  真中●楕円のブロンズ色の皿 千田氏作 
     右端●水玉の模様が入った片口 三宅氏作

自分でも作ってみよう陶芸教室・陶芸体験

ゆうらぼでは、一般の方々も陶芸の世界を体験してもらうサービスを提供している。

『陶芸教室』は木曜、土曜の週二回開催されており、生徒さん達は月2回ペースで二人の作家さんからレクチャーを受けることができる。入会金は5000円、月謝3000円で材料費は別途。

『陶芸体験』コースは電話による予約にて随時行われている。『手ひねり』は2500円、ろくろを使う体験は3500円で、ゆうらぼの陶芸が体験できる。是非自分の手で創作する楽しさを知ってもらいたい。

土鍋生活のすすめ

ゆうらぼで注目したいのは『直火にかけられる』フライパンや土鍋もあるという点。
耐熱陶器であるので直接火にかけて料理ができ、そのまま食卓に並べることができる。お米を炊く土鍋は二重構造になっておりふきこぼれ防止効果がある。吹きこぼれにお米の旨味が詰まっているのだ、これを逃す手はない。

メリットは野菜などはふっくら炊け、ご飯は早く炊け、更に旨味を逃さない。。目玉焼きは底がパリパリ黄身は半熟に焼きあがる。
厚みのある陶器なので冷めにくく、すき焼きなどは最後の最後までアツアツだ。厚揚げなどの場合、ホクホク感が楽しめ最後にはいい塩梅に底がカリカリの食感が堪能できる。

洗いものが減らせるというのも主婦には大きなメリットかもしれない。

ゆうらぼが提供する土鍋生活のすすめ、是非実践して欲しい。パンフレットもご用意されており、おすすめレシピも載っている。

インフォメーション

住所 〒702-8006
岡山市中区藤崎497番地3
連絡先 086-277-8076
工房への訪問は必ず電話にて要予約
行き方 産業道路を新岡山港方面に直進。江並信号交差点を左折。直進後左手にあります。
駐車場   2台(敷地内に駐車スペースあり)
ホームページ http://ww61.tiki.ne.jp/~yu-lab/

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