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操南八景『児島湾堤防の潮廻し』

ピックアップシリーズ『操南八景』。今日のピックアップは『児島湾堤防の潮廻し』。

江戸時代、沖新田の干拓工事が行われた当時海から染み出してくる海水による塩害対策として

造られたのが『潮廻し』とよばれる。写真の堤防の内側を流れる川がそうだ。

潮止め堤防を造ってもどうしても海水が染み出してくるのを完全にシャットアウトすることは

不可能だ。だからここに用水路から真水を引き込んで塩分濃度を薄めるという効果がある。
当時の叡智が沖新田にはさまざまなカタチで残っている証拠だ。

溜まった水は引き潮のタイミングで水門を開け海に排水される。
自然の法則を上手く利用したシステムなんだ。